午後2時頃の訪問診療だったそうですが、その6時間後の夜8時頃、その患者さんはお亡くなりになったという連絡があったそうです。 夫は「がんを積極的に治療しない」という方針をかため、自宅での介護生活をスタート。 今週の曼荼羅の意味は? 玉置さんが描いた曼荼羅(まんだら)をご紹介。
自分の身にふりかかることには、何かしらの意味がある、ということがわかったからです。
「抗がん剤の効果は患者さんによりますし、効かなくても副作用はあり、苦しむ方も少なくありません。
[PR] 葬儀を終えて納骨先を探そうと調べてみると、想像以上に選択肢が多くて悩むことも少なくありません。 おかげで初めて余計な医療が入らない人の死に方を見させてもらいました。
4夫の看取りをきっかけに、その死に様があまりに美しかったことから、開眼。
「ひとり3役」で駆け抜けた、人生でもっとも目まぐるしい、大変な時期でした。
自分のための利益(自利)より人のための利益(利他)が美徳とされるこの国の風潮のせいでしょうか。 よく、真言宗を選んだ理由を聞かれますが、師僧が真言宗だったからです。
5吸うよりも吐く方が3倍は長くなるように、細く長く吐いていきます。
「夫が亡くなったというのに」とどなたかの気に障っていたかもしれません。 コーヒーを堪能したら、『明日は美味しいカレーを食べる』って繰り返しているうちに満足が貯まって、積み重なることで見えてくるものがあるのではないでしょうか」 穏やかな笑顔でそう話す玉置さんを見ていると生きがいは無理に探すものではなく、身近にあるものなのかもしれない。 人生の折り返し地点を過ぎたなら、「やり残したことはないか」「本当にやりたかったことは何だったか」を、時々自分自身に問いかける時間を作ってみるのも良いかもしれない。
46歳のときに出家を決意し、51歳で約1年間の修業に耐え、下界に戻ってからは看護師兼僧侶として活動している。