しょっぱなからこの言いようよ。
手紙に、相手を落とすことを書くかね普通。 現在は作家をしているが、後輩である守田一郎からは『京都近辺のことしか書かないから、そのうち自家中毒になる』『自己管理能力が無い』『自分へのファンレターを恋文と勘違いしているに違いない』などの評価を手紙で送りつけられる。 それに、書いたことによって想いが昇華され、直接言えるようになる可能性も。
相手の森見登美彦氏もなぜか守田くんの事が気になり返事を送ってくるのですが、果たして最後には無事、意中の相手に出すラブレターを書き終えることが出来るのでしょうか?最後には妹と森見登美彦氏が交換した手紙や大塚緋沙子と谷口氏の手紙なども出てくる心温まる青春物語。
守田一郎曰く「見どころのある少年」。 ああもう、キュンとしちまったじゃねーか!ちっきしょー!!! ハンカチをかみしめながら悔やみつつ叫ぶ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ひとつだけ難点をあげるとすれば、後半にいけばいくほど、デジャヴ感が強くなることでしょうか。
文中で友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れるが、本当の想いを届けたい相手への手紙は、いつまでも書けずにいるのだった。
友達と金沢旅行をしたときに、わがままを言って能登まで。
といったことは、まったく書かれていない本書『恋文の技術』(もちろん森見登美彦・著) ですが、私のように「好き」を伝えあぐねている方々に強くおすすめしたい1冊です。 固くならない事> 3つ目は固くなり過ぎない事。
で、第12話で見事美しく物語は終わる。
新しい家庭教師であるマリ先生(=三枝麻里子)を好きになり、小松崎を恋敵とみなしている。
最後にひとつだけ、失敗作のラブレターの中から抜粋しておきます。
いやいやいや、これ以上「森見登美彦 苦手」と書くと、この記事もまた「森見登美彦 苦手」で検索されてしまうではないかー。 そんな独特な雰囲気を持った守田君が友の恋路について手紙で相談に乗るわけだが、これまた事の顛末が非常に愉快で腹筋がシックスパックに割れてしまうほど笑ってしまった。
17彼女へはまともな手紙 を書くことができずにいましたが、能登を引き払い京都に戻るのを機に、思いを伝えるための手紙を守田は書くのです。
谷口誠司 能登鹿島臨海実験所に勤める研究員で、その厳しさから「軍曹」と恐れられる。 実験所にきてから起こった出来事を、文通相手に合わせて手紙に書いているのですが、その書き分けは見事なものの、出来事としてはおなじことを書いているため、「またこの出来事、いちから説明されるのか…」と、正直飽きがでてきてしまいました。
7将来の夢はまたは、でなければ何にもなりたくない。