お腹がすいたこともなければ、のどが渇いたこともなかったんだろう?」 王子 「ぼくだってのどがカラカラさ。
そうすれば、世界が一変するのがわかるだろう。
僕がその一言にどれだけ救われたのかを、君は知らないだろう。
」と誰もがいつか誰かに譲るときがくることを教えてくれる巡りの詩。
バラ 「さあ、いつまでもそこでぐずぐずしないで。
私が悲しまないように、顔もみせず、一枚の手紙に言葉を乗せて、たった一人で逝ってしまったんだよね? でもね、私はちゃんと顔を見て「さようなら」を言いたかったな・・・ 君と過ごした時間は、決して長くはないけれど、君は沢山の宝物をくれました。
お前たちは何を欲ほしがらないでも 凡てのものがお前たちに譲ゆづられるのです。
こんなにも大きな星は、見たことがなかった。 おしゃれな花だったから、くしゃくしゃの姿では顔を出したくなかったんだ。 いま、お前は息をしている。
17・青空文庫「あのときの王子くん」 ・BackStage. 全ての星には、さび付いた滑車のついてる井戸があるんだ。