同作品は、昭和時代に人々の心に寄り添う数々の曲を生み出した作曲家・古山裕一とその妻・関内音(二階堂ふみ)の物語。 鉄男は藤堂に捧げるつもりで「暁に祈る」を書き上げると、すぐ採用される。
9横目で副調整室をみると、菊田が夢中で原稿を書いていましたが、これではどうしようもありませんでした。
しかし、小山田と同じく青レーベル(クラシック音楽)の作曲家を目指していた裕一の希望とは反対に、小山田は裕一を赤レーベル(大衆音楽)の作曲家として契約させ、裕一本人に対しても常に冷淡な態度を示していた。
その後、福島時代の上司が東京で働いており、人手が少ないからと誘われ新聞記者に戻ったが、本当の理由は人々を戦争に駆り立てる詩を書きたくないからであった。
8昭和26年には体調も回復し、鉄男と典男の兄弟に「親は子供が生きていることが一番うれしい」と話し、浩二が結婚し畠山家に婿養子として入ることにも快諾した。
審査員だった 夏目千鶴子から、企画者の独断により裕一の知名度目当てで合格にされたことを聞かされた音は、歌手としての自分の力の限界を改めて認識し、ミミ役を降板する。 NHKは降板の理由を、「制作上の都合により」としか発表していないが、健康上の問題ではないことは明らかだ。 だが、梅は次第に五郎の優しさに心惹かれていく。
7しかし多忙を極めた裕一は倒れてしまい、長女の華が看護婦として勤めている病院に入院する。
子供の時から詩を書くことが好きだったが、家が非常に貧しく、父、善治の借金から一家で夜逃げして福島を去った後、福島日民新聞社の記者となって、裕一と川俣で再会する。
その結果、彼が作った曲は1年以上にもわたってことごとく不採用となり、また渾身込めて書いた「反逆の詩」も小山田に「で?」の一言で冷たくあしらわれた。