あまりの恐怖にE君は取り乱し泣きそうになっていたのですが、A母はこれを面白がってしまい、E君にだけ中が見えるような態勢で三段目の引き出しを開けたそうです。 本当に長い1日でした。
3これが二つ目の儀式です この二つの儀式を終えると、その翌日~16歳までの三年間は「教育」が全く行われません。
一気に鳥肌が立ち、「何何!?何なのこれ!?」と軽くパニックの私とD子。
まともに見れなかったぐらい涙でくしゃくしゃでした。 16歳までの三年間は「教育」が全く行われません。 「おい!どうなってんだよ!?」 「知らねえよ!何なんだよこれ!?」 「とにかく外に出てうちに帰るぞ!ここにいたくねえ!」 D子を三人が抱え、私はD妹の手を握り急いでその家から出ました。
4「あれ見ないように行けば大丈夫だって。
万が一知られた時の事も考え、本来その字が持つものとは全く違う読み方が当てられるため、字が分かったとしても読み方は絶対に母親しか知り得ません。 八千代には詳しく話したことはないから、断片的な情報しか分からんかったはずだが、貴子が10歳になるまで待っていやがったな。
2D妹がいないのです。
残された娘は母親の姉妹によって育てられていきます。 用事を済ませ、夜になる頃に八千代が家に戻ると、信じられない光景が広がっていました。 知ってんのは親達だけなんじゃないか?」 「だったらさ、何を隠してるのかオレたちで突き止めてやろうぜ!」 Aは意気揚揚と言いました。
ただ、私達は言葉も出せずその場で固まりました。
すぐみんなのご両親達に連絡するから。 「見たのは鏡台と、 変な髪の毛みたいな・・・ あと、ガラス割っちゃって・・・」 「他には!? 見たのはそれだけか!?」 「あとは・・・何かよくわかんない言葉が 書いてある紙・・・」 その一言で、急に場が静まり返りました。
その部屋を出て恐る恐る階段を降りるとまたすぐに恐怖に包まれます。
みんなの親たちが集まってくるまで、母もD子も二階から降りてきませんでした。
中でも動物や虫、特に猫に関するものが全体の3分の1ぐらいだったのですが、これは理由があります。